目の健康に欠かせない酸素を通過させやすいカラコンを選ぶ
生き物はすべからく酸素を吸収して瑞々しさを保ち、持てる機能を十全に果たしています。目も生き物です。ですから目にとっても、酸素を吸収し続けることは、生きていく上で、必要欠くべからざる条件といえるのです。
もちろん、酸素が不足してもすぐ、目が死活するようなことはありません。しかし、酸素不足が続きますと目は違和感を覚え、さらにはストレスに見舞われるなどして、頭痛を引き起こしたりします。
度の合わない眼鏡をしても、同様のことが起こり得ますが、カラコンの場合はそれだけでなく、実は酸素不足が思わぬ体の不調の原因ともなりかねないリスクも潜んでいます。
といいますのも、目にカラコンを装着すれば、それだけ酸素が吸収されにくくなるからです。カラコンが目の表面を覆うわけですから、これは容易に想像が付く現象だと思います。
そこで問題となるのが、カラコンの酸素透過率なのです。平たく言えば、装着したカラコンの素材がどれだけ酸素を通過させるか、その割合が酸素透過率です。
先に、目は酸素を吸収して生きていることを見ましたから、カラコンを装着しても得られる酸素の量が、装着していない状態にできるだけ近ければ近いほど、目にとっては健康的であり、優しいことになります。
理想を言えば、カラコンを装着していない状態で得られる酸素量を100とするなら、カラコンを装着しても100に近い数値が得られるに越したことはありません。
結論から言って、現在の技術で可能な酸素透過率は、97%と言われています。逆に言えば、どれほど酸素透過率の高いカラコンを選んでも、どうしても3%の酸素は損なわれています。
今後さらにカラコンに使われる素材の革命、技術革新が進んで、酸素透過率100%に近い製品が出ることも考えられますが、現在のところは97%が上限ですから、カラコン選びの際は、この数値を参考に出来る限りこれに近い性能を有するカラコンを選び、大切な目の健康を守りたいものです。